きらめきが行っているサービスは、『 感覚統合 』という理論・考えをもとに様々なプログラムを組み合わせて行っています。

私たち人間は、体を使ったり、道具を使ったり、人とコミュニケーションを取ったりするなど、日々の生活の中で私たちは、無意識のうちに周りの環境の情報を「感覚」として受け止めて、脳の中でうまく整理したりまとめたりすることで、周りの環境とうまくかかわっています。子どもは赤ちゃんの時から、五感や平衡感覚、固有感覚など、基礎となる感覚が関係することで、より複雑な機能を築きながら運動や学習の力が積み上がっていきますが、この感覚統合が十分に成熟していないと、下記のような情緒面、対人面、学習面、言語面など問題が起こってきます。

  1. 落ち着きがない
    周りの刺激にすぐに反応してしまう
    注意を周りに払うことができない
    集中が持続ができない
  2. 対人関係が上手くいかない
    友達と上手く遊べない
    ルールの理解ができない
  3. 自分の行動をうまくコントロールできない
    待てない、すぐに怒るなど衝動的な行動をする
    気分の切り替えができない、こだわりが強い
  4. 言葉のおくれ
    言葉が出ない、どもる
    目を合わせてコミュニケーションがとれない
    自分が思っていることをうまく伝えられない、話に脈絡がない
  5. 動作の協調性の問題(不器用)
    跳び箱、雲梯(うんてい)やボール投げなどが大きな運動が苦手
    ひもを結ぶこと、箸やえんぴつ・筆の使い方など細かな運動が苦手
  6. 触覚、前庭感覚、視覚や音刺激に対して過敏である
    触られることや、ある特定の音を極端に嫌がる
    ブランコなど大きく体が揺れたり、不安定になることを極端に怖がる
    エレベーターや電車などの閉所を怖がる
  7. 感覚刺激に対して鈍さがある
    なにかにぶつかっていくなど、自分から強い刺激を求める
    擦り傷やアザが絶えず、体の痛みに気づかない
    声をかけても気がつかない
  8. 自分に自信が持てない(心理的問題、二次的問題)
    感覚統合に問題があると、いろいろな活動に対して、失敗することが多くなります。周りからは「怠けている」「甘えている」といった見方をされることも多くあります。その結果、自信がなくなり消極的になったり、逆に投げやりになったりすることもあります。

これらの問題を解決するために、子どものさまざまなつまずきを土台の感覚から見直していくことが『 感覚統合 』の考え方です。

柔道療育

フランスでは国家資格である柔道の指導者。少なくとも半年以上の研修を受ける必要があります。なぜそれほど権威があるのかというと、日本柔道連盟に加盟する選手の数は16万人に対して、フランスの競技人口は50万人とも言われるほどにメジャーなものになったというだけでなく、柔道が人の成長に大きく役立つからだそうです。というのも、フランスでは柔道は単なるスポーツとしてだけではなく、「柔道療育」として運動や脳の機能を向上させるために非常に役に立つということが証明され、多くの教育機関で子どもたちに教えられています。

ビジョントレーニング

ビジョントレーニングは、欧米で約80年の歴史があり、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)の子供たちの改善・克服からプロスポーツ選手のパフォーマンス向上に至るまで、多くの人々の能力向上に用いられています。

きらめきが指導するビジョントレーニングは、発達支援・子どもの発育の研究を行っている「目の学校」から学んだもの。

ビジョントレーニングではこの眼の諸機能を鍛えることによって脳を活性化させるとともに、集中力・判断力・情報処理能力など、様々な能力を高めていくことで、子どもの学習・運動機能向上や心の成長に大きく貢献してくれています。

というのも、読んだり、書いたり、計算したりのすべてが、文字、数字、記号などを見極めることから始まるように、学校で子どもたちが関わる作業の多くが、まずは目の働きに依存しています。 目は学びが発生する第一の道具であると言っても過言ではありません。しかし、例え視力がよくても「ちゃんと見えていない」目があるのです。あるいは耳、また手や指先をじょうずに使うことも苦手な子がいます。 耳や手からの感覚は視覚と結びつき、それぞれがフィードバックしながら子どもの思考力に影響を与えます。 目が良くなるだけで、いろんな機能が向上する。魔法のようなプログラムです。

作業療法

作業療法は、心や体に病気・障がいを持った方々の生き方・価値観・思いを大事にしながら、「その人らしい」が生活できるように、国家資格取得者の専門家が支援するリハビリテーションです。作業療法では、着替え・トイレといったセルフケアから、家事や仕事・趣味まで、日常のあらゆる活動を通じて身体の回復や精神状態の改善などを図り、自立した生活へと導いていきます。 作業療法は、基本的な能力から、社会の中に適応する能力まで、下記の3つの能力を維持・改善することで、「その人らしい」生活の獲得を目標としています。

  1. 基本的動作能力
    運動や感覚・知覚、心臓や精神・認知などの心身機能害
  2. 応用的動作能力
    食事やトイレ、家事など、日常で必要となる活動
  3. 社会的応用能力
    地域活動への参加、就労・修学

感覚遊び・感触遊び

感覚遊び・感触遊びは、粘土遊びなど身近なものでできる遊びで、子どもたちの小さな手や足でその感触を味わっていくことで、「触覚」を刺激して感覚統合を進める療育法です。特に神経が集まっている手や足の皮膚を通じて感じる「触覚」には乳幼児期に大切なはたらきがあり、この感覚が良くなることで生活が安心・安全に、スムーズにできるようになります。

感覚遊び・感触遊びには下記のような効果があると言われています。

  • 情緒が安定する
    親子の肌と肌の触れ合い、毛布にくるまると落ち着くなど
  • 危険を察知し、身を守る力をつける
    とがったものに触ると手を引っ込める、手に虫がついたら払いのけるなど
  • 触っただけでものの識別ができる
    巾着に入っている様々な形のおはじきの中から丸い形だけを取り出す、バックの中から中をのぞかずに筆箱を取り出すなど
  • 自分自身の身体を知ることができる
    自分の身体の大きさや手足の長さを実感し、把握できるようになります。遊具をうまくくぐったり、眼をつぶっていても自分の身体がどこを触られているのかわかるようになるなど

スキンシップ

スキンシップは、 “第二の脳”ともいわれる皮膚を通じて直接触れ合うことで、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンを分泌させる効果があると言われています。オキシトシンは、子どもだけでなく大人にも分泌され、双方向で愛情・コミュニケーションを深めることが期待ができ、スムーズな療育の実行の助けになってくれます。また、スキンシップが多く、オキシトシン・ホルモンがたくさん分泌されると、心を穏やかにして、落ち着きが出るようになりますので、感覚統合が非常にスムーズに行われるようになります。また、「愛情」は、どんな療育法よりも子どもを成長させる栄養となりますので、きらめきではスタッフとお子様とのスキンシップを心がけるだけでなく、保護者様とお子様のスキンシップも大いに推奨しています。

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